コミュ力とは何か。
「これからはコミュ力が大事」
自分がそう言われたのは、かれこれ10年前の高校生の時。外部講師の先生から熱弁を受けました。
自分自身、コミュニケーションに対して順応性のあるタイプではなく、クラスではあまり発言はせず、部活で共通の趣味が合う友人と話すぐらいの内弁慶で、たまに調子に乗って我儘な事を口走り、相手を怒らせてしまう程のコミュ力が低い学生でした。
あれから10年経ちますが社会人経験を積んだ今、『コミュ力とは何か?』を考えると、それは双方で受け取るイメージに違いが出るのは当然の事と踏まえた上で、その違いを埋めて行く作業の事を『コミュ力』と言うのだと思います。
クラスの人気者になる事や多種多様な人と仲良くなる事が『コミュ力が高い』と評価されやすいのは、その「双方の違いを穴埋めする」作業がスムーズに行えている点ではないだろうか。
『コミュ力が高い』事が必ずしも「主張する声が大きい」事や「正しいことを主張している」事では無いと考えます。
コミュ力が高い事が人生の花形の様なポジションで受け取られやすいですが、細分化するとその作業は意外と地味で、人の発言と受け取り方をよく観察する集中力が必要な状況とも言えるでしょう。
結論。
コミュ力に対して無用な批判に怯えずに、気になった事は言葉を選んで発言して良いと思われます。そこで初めて「双方の違い」が明確化され、「違いの尊重と歩み寄り」が行われるきっかけになるのですから。