クレの日々つらつら

日記です。思ったこと、感じたこと、ちょっとした疑問?を書いて行こうと思います!よろしくお願いします!!

エイジェンダー(無性)である自分。

皆さんこんばんは。

 

随分と知られるようになった(と個人的には思っています)LGBT等のマイノリティですが、これは実は極ほんの一部。個人の性自認はもっともっと多様なのです。

…と言いますか、自分は生物学的性と性自認は別けて主張したい側です。

 

もし、まとめるなら『人間』とだけ主張していたいですね。

 

それもこれも、私が生物学的性は「女」ですが、「エイジェンダー(無性)」という性自認を持っているからです。

 

「エイジェンダー(無性)」とは何か?

日本には生物学的性別の男性と女性のどちらでもない性別違和を持つ人を「Xジェンダー」といった言葉で表現する事があります。広く知られる様になったトランスジェンダーも身体と心の性が一致しない事から性別違和と表現されます。Xジェンダートランスジェンダーの違いはトランスジェンダーの方は自分が「女性である」又は「男性である」という男女二元論が確立されていますが、Xジェンダーはその二元論に当てはまらない、第三の性と呼ばれる人達の事です。

 

Xジェンダーの中には、

・男性と女性の間に位置すると捉える「中性」

(男性と女性の比率は当事者それぞれ違います)

・男性と女性の両方の性自認がある「両性」

・男性と女性どちらにも属さないと自覚している「無性」

・自分が男性なのか女性なのか…はたまた中性なのか両性なのか…(これもまた様々です)など定まっていない状況を「不定性」という様です。

 

私はこの「無性」という性自認で過ごしています。

 

何故、性自認が「無性」だと確信したかと言いますと…

実は私自身、「無性」と言う言葉に出会ったのはつい最近です。今まで身体は女性だけど、それが脱ぎ着できない洋服を着ている様な感覚で、自身を女性とは捉えられず…かと言って男性になりたいわけでもない。と言う感覚があり、一言に「女性」「男性」と言っても、それは身体的筋力と性機能の特徴ぐらいしか違いはなくフラットだと思っていて、どうして「男性の考え方」「女性の考え方」など、思考にまで性別で区別して男女双方が主張するのかが謎でした。そして今ではステレオタイプと呼ばれるようになった性別で分けた役割分担も、物心ついた時から疑問点ばかりで、「どうして女はこうで、男はこうだと言い切れるのか、そこにある明確な理由は何だと」と親にぶつけては悩ませてばかりでした。

なんとなくわかっていた『自分』という性自認をうまく表現する言葉が今まで無く、「無性」の意味を見たときに「これだ」と確信を得れた状態です。

まだまだ無性を含めたXジェンダーが広がっているわけではないので、これもまた説明が必要ではありますが…

 

これでも、身体の性と同じように女であろうと頑張ったこともありました。ですがどれも腑に落る事はなく、女性というより女装をしている感覚で、女として中途半端である事が苦しくなり、これならいっそ男性として生きれば楽になれるのではないかと思い、男性の様に振る舞い男装をして過ごしてみましたが…やはりこれも違和感しかないのです。

 

そんな私の恋愛対象は男性なわけですが…

いやはや、これも困ったもので…

相手から異性(女性)として接しられると嫌悪感を抱いてしまうのです。友達にこの事を相談した事がありますが「こじらせてるね〜」と言われ、「ああ、これが『こじらせている』なのか…」と何となくその時は受け取ったのですが、無性である事が分かった現在は「こじらせている」のではなく、こういう感覚のある性格なんだと納得しています。こうなると恋愛が中々出来ないと諦める様になりますね。でも諦めるのは嫌なので、ゆっくり嫌悪感を感じない男性を探す旅が始まりました。

 

まぁ、恋愛についてはこれくらいにしまして…

 

FtoAである私がこうなったら良いなと思っている事があります。

それは病院やSNSで性別を記載しなければならない時、男性・女性の他に選択肢が欲しいです。病院で大部屋になった時、カルテに生物学的性別の他に性自認も記載できる方が利用者としても病院側も配慮がしやすいと思うのです。

SNSではそもそもアイコンを自分の顔にしない人もいると思います。そして実際会って会話している訳ではないので、生物学的性別よりも性自認方が相手とコミュニケーションを取る際重要になるのではないかと思います。

 

自分でこの記事を書いておきながら何ですが…

性自認がマイノリティである事を主張した反動で周りから否定的な反応を取られるリスクもあるのは充分承知です。

FtoAだと言うよりも、FtoFとして自分の考えを主張した方が人から聞く耳を持たれやすいのも事実だと思います。正直、自分の主張が通りやすいならFtoAだとカミングアウトしなくても良いのではないかと思う日もありました。

ですが自分が一体何者なのか悩んでいた時期、

ネットに参考材料としての情報がまだまだ不足しているのは事実です。

 

もし、性別違和を感じていたり、初めて無性という言葉を知った方等の参考程度になればなと思いました。

 

また、同じ「無性」でも、人により感じ方は様々です。私は身体にメスを入れて身体を無性的にしたいとまでは思いませんが、中には身体も無性的や中性的にしたいと願う人もいます。

 

あらゆる個性が優劣で測られることが無くなる日々を願っています。